韓国観光公社(KTO)東京支社は11月9日、訪韓研修旅行や留学・語学研修など観光素材や魅力を紹介する「2022韓国教育旅行フェア」を東京・千代田区のパレスホテル東京で開いた。旅行会社や学校などから約100人が参加。KTOの鄭辰洙・日本地域センター長兼東京支社長は日韓観光交流の本格的な再開に伴い、教育旅行での訪韓誘致を強化していく方針を発表し、「コロナ禍を乗り越え、韓国への修学旅行が回復しつつある。来年は修学旅行元年となる」と宣言した。
同フェアでは教育旅行説明会や交流会などを開催。日本旅行業協会(JATA)海外旅行推進部の千葉信一副部長は「海外旅行が緩和される中、本日が韓国への修学旅行のキックオフの日となる。韓国は、米国、中国に続く姉妹都市が世界で3番目に多い国であり、姉妹都市や姉妹校なども切り口に、多くの修学旅行を実現していく」とあいさつ。また、12年に韓国への修学旅行が4万人を突破し、世界で一番多かったことを紹介した。
教育旅行説明会では、KTO東京支社の姜煕珠次長が「韓国で学ぼう、旅しよう!4年ぶりの韓国教育旅行」と題して、進化するセキュリティシステムなど、韓国が安心安全な場所であることや支援内容などを説明した。語学研修や体験プログラムは、来日した4団体が披露。仁荷大学校が言語教育院の語学研修過程、ユニークグッドカンパニ―が景福宮など観光地をARを使いながら楽しむ「リアルワールド」、KOREA GUIDE TOURが歴史や芸術、食などをストーリーを感じながら楽しむ「韓国文化解説ガイドツアー」、RED ENTERTAINMENTが「K―POPダンススクール」を紹介した。
交流会では、韓国の教育旅行関係者が最新情報や運営スキームなどを案内した。
同フェアに参加した東京都立足立西高校の志波昌明主任教諭は「コロナ禍の拡大で延期となっていた韓国への修学旅行だが、来年3月の実施で検討している。従来は姉妹校を訪れ、有名観光地を訪れるだけの計画だったが、本日紹介されたDXやK―POP、SDGsなど、最新の体験を取り込んだ内容は学生にとって魅力的なものであり、実施を検討していく」と述べた。
交流会では最新の体験プログラムが紹介された