「岩手へ来てくなんせ」「宮城へございん」「秋田さ来てたんせ」──。近畿日本ツーリスト協定旅館ホテル連盟東北連合会の岩手、宮城、秋田支部の代表らが1日、岩手・宮城内陸地震による風評被害払しょくへの協力を求めるため、東京都千代田区のKNT本社を訪れ、吉川勝久同社社長に対し安心宣言を行った。
KNTを訪問したのは、近旅連の菊地善雄岩手支部長(つなぎ温泉・愛真館)をはじめ、宮城、秋田両支部の代表と近畿日本ツーリスト東北観光施設協力会、近畿日本ツーリスト東北運輸ひまわり会の代表ら13人。
菊池支部長は地震の被災者へのお見舞いを述べた後、「震源地周辺に被害が集中しているにもかかわらず、岩手、宮城2県を中心に東北全体に風評が広まり、多大な2次被害が出ている」と話し、地震以降予約が入らない状況を例に挙げて被害の広がりを訴えた。その上で周辺地域が安全であることの社内外での周知の徹底と送客を求めた。
吉川社長は「ほとんどの施設がお客さまを迎えるのに支障はないということは、(我々も)承知している。岩手、宮城両県、そして東北地方により多く送客できるよう、全社員あげて取り組みたい」と話した。
同社では、4月から同社の宣伝部長となったテレビキャラクター「ガチャピン」「ムック」と東北の自然や祭りを組み合わせた応援ポスターなどを制作し、送客機運を盛り上げる予定だ。橋屋哲・旅行事業創発本部国内旅行部部長は、「ガチャピン、ムックの持つ明るいイメージを生かして『元気な東北』を店頭にも消費者にも印象付けたい」と話し、消費者の旅行機運を高めることに意欲を見せた。
安心宣言を読みあげる菊池支部長