
石破茂首相は、「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産への登録に関して、3月21日の参院予算委員会における清水真人参院議員(自民党、群馬県選出)の質問に対し、「ユネスコ無形文化遺産に登録するというのは極めて意義深い。強力に進めてまいりたい」と答えた。
石破首相は「『温泉文化』のユネスコ無形文化遺産登録を応援する知事の会」の活動に触れた上で、「政府としても取り組んでまいりたい。温泉文化の定義からよく精査をして、これが世界に通じるようにしていきたい。温泉文化とは何であるかと、そしてそれが日本の誇るものとして文化遺産に登録するということ、強力に進めてまいりたい」と述べた。
首相の発言などを受けて、知事の会事務局長を務める山本一太群馬県知事は3月26日、浅尾慶一郎環境相を訪ね、要望書を提出した。「温泉文化」の登録は温泉・旅館関係者の”悲願”であるとして、2028年の登録を目指し、環境省、文化庁、観光庁による「検討チーム」を設置してユネスコへの提案を準備するよう求めた。