「温泉文化」ユネスコ登録 知事の会・山本群馬県知事が環境相訪問 「検討チーム」の設置要望


山本群馬県知事(右)が浅尾環境相に要望書を手渡した

 「『温泉文化』のユネスコ無形文化遺産登録を応援する知事の会」は26日、事務局長を務める山本一太群馬県知事が浅尾慶一郎環境相を訪ね、要望書を提出した。「温泉文化」の登録は温泉・旅館関係者の〝悲願〟であるとして、2028年の登録を目指し、環境省、文化庁、観光庁による「検討チーム」を設置して準備するよう求めた。

 要望の内容は次の通り。
 ①2028年、最短でのユネスコ登録を目指し、環境省と文化庁、観光庁による「検討チーム」を速やかに設置し、2026年3月に提案書をユネスコに提出するよう、準備を進めていただきたい。また、提案に向け、温泉法や関連施策についてユネスコが求める保護措置としてどのように整理・活用できるかなど、必要な検討を行っていただきたい。
 ②ユネスコ登録と歩調をあわせ、環境省が推進する「新・湯治」や「国民保養温泉地」事業を拡充し、温泉地の活性化に向けた取り組みへの支援はもとより、温泉関係者による「温泉文化」の普及・啓発についてもご支援をいただきたい。

 「温泉文化」を巡っては、3月21日の参院予算委員会における清水真人参院議員(自民党)の質問に対し、石破茂首相が「ユネスコ無形文化遺産に登録するというのは極めて意義深い。強力に進めてまいりたい」と答えた。要望書は、この石破首相の発言も踏まえ、取り組みの強化を求めている。

 山本群馬県知事は環境相訪問後の取材で、「2028年、最短での登録に向けて、文化庁、環境省、観光庁、こういう関係省庁が連携をしていくということに、非常に前向きなお言葉をいただいた」と手応えを語った。

山本群馬県知事(右)が浅尾環境相に要望書を手渡した

 
新聞ご購読のお申し込み

注目のコンテンツ

第38回「にっぽんの温泉100選」発表!(2024年12月16日号発表)

  • 1位草津、2位道後、3位下呂

2024年度「5つ星の宿」発表!(2024年12月16日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第38回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング ベスト100」(2025年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト100を発表!

2024年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング ベスト100」(2025年1月13日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒