クラブツーリズム地域共創事業部は26日、「稼げるガイド養成」で価値ある地域資源をアピールすることにつなげる「地域ガイド人材養成・特別セミナー」をオンラインで開く。参加費は無料で、講師は同社テーマ旅行部顧問でクラブツーリズム講師会を率いる黒田尚嗣氏。自然、文化、伝統、産業など地域資源を後世に継承し、経済波及を促すガイド人材に求められる資質、養成の仕方などを、これまでの実績を元に具体事例を交えて紹介する。
同社は、地域発展の土台作りに必要なものとして(1)地域が本気で作り上げたコンテンツ(2)魅力あるコンテンツをストーリーとして案内できる地域ガイド―を挙げ、コロナ禍から観光需要が高まりを見せる中、地域ガイドによる地域資源のPRが欠かせないものだと説いている。
セミナーでは、「良い人材が集まらない」など、地域でガイド育成、管理などで課題を抱える地域に解決への手法を伝授。地域ガイドの養成手法や研修カリキュラムの作り方、ガイドの活躍場面の作り方、ガイドの管理方法、人材の集め方などに悩む地域には必見の内容を用意している。黒田氏は「セミナーでは、価値ある地域資源の伝え方を教える。1人でも多くの人に、いい旅をすると人も変わり、生き方も変わり、人生も変わるということを知ってもらいたい」と参加を呼び掛ける。
黒田氏は、三重県伊賀市上野にある俳聖・松尾芭蕉の生家の向かい出身。松尾家の菩提寺・愛染院で学んだ経験から、自らを「平成の芭蕉」と称し、同様に旅を住みかとしている。「旅とは日常から離れ、いつもと違う風、光、においなど、五感を通じて自分を見つめ直す機会」と話す。
開催時間は、午後1~2時。
同社の樋山智彦地域共創事業部長は、「9月2日に開催した黒田顧問による『地域ガイド人材養成』の発表への反響が大きかった。地域と連携をさらに深め、課題解決へとつなげるきっかけとしたい」と、さらなる地域への支援を強調する。
黒田氏が過去に登壇した地域ガイド人材養成セミナーの様子