国土交通省の峰久幸義事務次官は11日の就任会見で、観光立国の推進などを通じた経済や地域の活性化を重要課題の1つに挙げた。観光庁創設は「検討しているのは事実。決定したことはないが、組織の充実は重要だと考えている」と答えた。
峰久事務次官は、国土交通行政の最重要課題として、(1)自然災害、交通機関、建築物などに関する国民の安全、安心の問題(2)地域ブロックの自立、アジア・ゲートウェイ構想の実現、観光立国の推進といった経済や地域の活性化の問題(3)地球温暖化対策、伝統文化に根ざした国土形成といった美しい国土づくりや環境創造──を挙げた。
来年度予算の概算要求では「これ以上の公共事業関係費の削減は厳しいということに理解を得たい。予算の使い方、進め方としては、成長力の強化、地域の活性化、あるいは国民の安全・安心の確保などに重点化、効率化していく必要があると考えている」と述べた。