観光産業、ウェルネス産業が融合
第1回国際ウェルネスツーリズムEXPOが5月10~12日の3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された。琉球大学国際地域創造学部ウェルネス研究分野教授の荒川雅志氏が「これからの旅のカタチ ウェルネスツーリズムの可能性」と題して基調講演した。
荒川教授はウェルネスツーリズムについて、「旅先での見聞、体験、交流、感動はストレスを発散し、心身の健康効果をもたらすとともに、豊かな人生、輝く人生の一部となる。人間の上位欲求を満たす旅はすなわちウェルネスな旅といえる。ウェルネスツーリズム産業は、ウェルネス産業と観光産業の二つの大きく成長する産業を掛け合わせて相乗効果を発揮する融合分野。輝く人生へのさまざまなアクションを提供する旅行滞在の総称がウェルネスツーリズム」と説明した。
ウェルネスとウェルビーイングの関係性についても言及。「ウェルネスは、能動的で行動に焦点を当てた次元で『動的』。ウェルビーイングは、よりよい状態、幸福と訳されるように、ある状態の認識であり『静的』。ウェルビーイングが究極の幸福(状態)であるならば、ウェルネスはそこに到達するための実践(アクション)」と指摘した。
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