金沢市の観光スポットで藩政時代の街並みが人気の「ひがし茶屋街」で、県ゆかりの伝統工芸品などを扱ってきた「金澤しつらえ」が7月23日、リニューアルオープンした。柱や壁に耐震補強を施したほか、壁を一部取り外し、見通しのよい空間にした。
1階のギャラリーショップでは、県内で活動する工芸家の作品を展示販売。人間国宝の魚住為楽さんが銅鑼(どら)づくりの技法を生かして作った鈴などが展示されている。
2階はカフェ「やなぎ庵」を併設。伝統工芸品の茶わんで味わう抹茶と金沢和菓子のセットなどがある。
しつらえの建物は、茶屋街が公許・形成された1820(文久3)年に2棟の茶屋として建てられた。あでやかな弁柄(べんがら)塗りと木虫籠(きむすこ)の外観は茶屋建築の様式といわれる。
市指定保存建造物で、市の金箔メーカー、箔一が運営している。