関西と中国地方の6つの大学の学生に新幹線を利用して訪れる鹿児島の旅を体験してもらい、学生の視点で観光の魅力や体験メニューをソーシャルメディアで情報発信してもらう「鹿児島カレッジ」。学生による体験実習が9月3日から6日まで、鹿児島県内で実施された。大阪大学、関西大学、神戸松蔭女子学院大学、神戸大学、岡山大学、広島経済大学から学生約60人が参加した。
鹿児島カレッジは、鹿児島県の行政や観光関係者でつくる「観光かごしま大キャンペーン推進協議会」とJR西日本の共同事業。
参加学生は、新大阪など最寄りの新幹線駅から山陽新幹線のぞみと博多からの九州新幹線さくら、または山陽・九州直通新幹線みずほを利用して鹿児島入り。
参加者全員で桜島を視察し、温泉掘り体験などを行ったほか、大学ごとに県内6エリアで観光や体験プログラムに挑戦。体験の様子は、随時フェイスブック上に発信され、閲覧者の評価を示す多くの「いいね」を集めた。
城山観光ホテルではオリエンテーションが行われ、大学ごとに感想などが発表された。大阪大学は「上甑島では、地元の若手ガイドの案内による集落の案内が印象に残った」と発表したほか、「下甑島は、体験メニューも含めて未整備に感じた」との指摘も。神戸松蔭女子大学は「指宿・知覧エリアは、リピーターが少ないと聞いた。リピーターが増えるプランを提案したい」と地域貢献に意欲を示した。
今後は10月に中間報告会、11月に成果報告会を開く予定。成果報告会には旅行会社を招き、学生から旅行プランの企画が提案される。
桜島で温泉掘りを体験する大学生