NHK大河ドラマ「龍馬伝」の放送が来年1月から始まることを受け26日、龍馬伝の登場人物にゆかりのある9つの地方自治体の首長らが一堂に会し、東京都港区の品川プリンスで「龍馬伝サミット」を開いた。各首長らはゆかりの深さをそれぞれPRした後、まちづくりや観光振興のための共同宣言「龍馬のまちづくり維新八策」を発表し、情報発信や観光誘客に相互連携して積極的に取り組むこと約束した。
参加したのは、高知県高知市、安芸市、東京都品川区、山口県下関市、京都府京都市、長崎県長崎市、鹿児島県鹿児島市、霧島市、広島県福山市の市区長。
坂本龍馬起草の「船中八策」を模したまちづくり維新八策には、観光ガイドの育成や交通アクセス、誘導板の整備を行うことのほか、自治体同士で龍馬関連資料の提供や情報交換を行うこと、各自治体を周遊する誘客事業を共同で行うことなどを盛り込んだ8項目を掲げた。サミットでは各首長がそれぞれの項目を読み上げ、「エイエイオー」と気勢を揚げた。
また各首長らは、それぞれの地域に残る龍馬らの足跡や来年開催する予定の龍馬伝関連イベント、食や温泉などの観光魅力を思い思いに紹介。来場した旅行会社関係者や、他の自治体関係者に地域を売り込んだ。
サミットに参加した鈴木圭・NHK大河ドラマ「龍馬伝」チーフプロデューサーは各首長の熱の入ったPRに、「龍馬が全国を渡り歩いたこともあって、これまでにない地域の熱気を感じる。主演の福山雅治さんらとともに今までにない龍馬を作っていくので、各地でもどんどん盛り上げてほしい」とエールを送った。
相互連携に意気込む首長ら