草津温泉(群馬県草津町)の山本剛史・観光協会長、直井新吾・商工会長、黒岩裕喜男・旅館協同組合理事長らが11月25日、東京都台東区の観光経済新聞社を訪れ、積田朋子社長と懇談した。第36回「にっぽんの温泉100選」で1位となれば20年連続という輝かしい記録となるだけに、一行は行方に強い関心を示した。
訪れたのはほかに、観光協会副会長の小林由美、山本隆士の両氏、旅館組合エージェント部会長の中沢一裕氏ら計9人。
2022年度上半期(4~9月)の入込客数は約150万人で順調に推移。「10月はコロナ禍前の19年比で95%から100%で、施設によっては100%を超える入り込みもある」という。
1万冊以上の漫画がそろう「漫画堂」やカフェ、温泉ではここだけという「顔湯」、体験施設の「百年石別邸」など、裏草津の整備で散策の楽しみが増えたが、来年秋には温泉の玄関口に「温泉門」がお目見え、新たな名所となりそうだ。
水際対策の大幅緩和や全国旅行支援で客足は回復しつつあるが、深刻化しているのが人手不足。草津も例外ではない。このため人材の確保・育成、定着を図るため、手法の検討や移住定住促進に努めるという。
イベントも目白押し。来年1月20、21日には西の河原通りにアイスキャンドルを設け、2月にはムーンライトウオーク&星空ウオーク、3月には冬花火を実施する。「まち歩き手形」の作成も検討。
このほか、旅館組合では休止していた湯畑キャンドル「夢の灯り」の再開も視野に入れる。
山本会長は「(100選の)順位が気になる。20年連続であれば大変な名誉であり、今後の励みになる」と期待をにじませた。
あいさつする観光協会の山本会長(左)