ジープラスメディアが2019年12月17日に発表した、情報サイト「ガイジンポット」の読者投票による「2020年外国人が訪れるべき日本の観光地ランキング」の結果は、1位和歌山県熊野地方、2位東京都、3位中山道(岐阜県、長野県)などとなった。
「神々の聖地」として古来より知られる熊野エリアが2020年の観光地の中でトップに選ばれた。選考は国内最大級の外国人向け日本情報サイト「ガイジンポット (https://s.gaijinpot.com/34lDExZ)」の読者約2,000人により行われた。
熊野の昔のままの美しさ、古来からの巡礼の道、そしてそのスピリチュアルな魅力は、2020年に五輪を控える大都市東京を凌駕した。当サイト4年目となる外国人が訪れるべき日本の観光地ランキングの原文はこちら(https://s.gaijinpot.com/2E6Hocf)から。
熊野エリアは和歌山県の中央に位置し、ユネスコの世界文化遺産に登録された熊野古道で知られる。神秘的な大自然の中で神道と仏教の信仰に触れ、豊富な天然温泉を楽しむことができる。
和歌山県観光連盟の稲本英介会長のコメント。
「この度は1位にお選びいただき、大変光栄です。和歌山県の熊野は、古来、神々が棲まう自然崇拝の聖地とされ、神仏習合と相俟って熊野を目指した巡礼の旅こそが『日本人の旅の始まり』と言われています。悠久の時を超え、今も心の拠り所としてあり続けているスピリチュアルな和歌山・熊野に、沢山の皆様のお越しをお待ちしております。」
熊野は地域をあげて世界からの旅行者を歓迎している。熊野古道の出発点である田辺市では、多言語での問い合わせに対応。さらに、田辺市熊野ツーリズムビューローはオンライン予約サイトKUMANO TRAVELという、エリアガイドや地元のビジネスと観光客を結ぶ地域発信型プラットフォームを運営し、着地型旅行プランを提供している。また、市外の梅農園でファームステイをして収穫体験をしたり、那智勝浦町でホエールウォッチングをしたり、新宮市にて神職体験をしたり、美しい白浜のビーチで日焼けをしたりすることができたりと、アクティビティも充実している。
ガイジンポット編集者ランダイア・グリーンのコメント。
「ミレニアル世代がはるか彼方の地に価値を見出そうとするなか、熊野が提案するような『スピリチュアルな旅行』は世界のトレンドになりつつある。東京オリンピック開催前に、日本にあるスピリチュアルな脱日常の場を読者はより求めているように感じる。」
首都である東京が第2位を獲得。その最も大きな理由はもちろん2020年に開催を控えているオリンピック・パラリンピックだが、旅行者が個人で体験できるアクティビティの豊富さも一因だ。この結果は昨今のFIT(Foreign Independent Tour:個人で手配し、海外を自由に旅する個人旅行者)増加の傾向も反映している。
3番目に多くの票を獲得したのは江戸時代からの街道、中山道だ。岐阜県と長野県を横断し、かつては京都から東京までを結んでいた。エコで自然環境に配慮した旅をしたい訪日外国人には理想的な観光地だ。道中にある古風で趣のある街並みと宿場は昔ながらの日本を体験したい旅行者に最適である。
ガイジンポットには公式SNSを合わせると100万人以上の読者がいる。その半数は海外に住み日本そして旅行に関心を抱いている人々だ。彼らによって選ばれたその他の観光地は北海道ニセコ町、群馬県みなかみ町、クルーズトレイン「ななつ星in九州」、神奈川県横浜市、栃木県日光市、滋賀県琵琶湖、北海道札幌市だ。それぞれの観光地に賞状と外国人観光客の目印となるステッカーが授与される。
観光地ランキング
1位 熊野地方(和歌山県)
2位 東京都
3位 中山道(岐阜県、長野県)
4位 札幌市(北海道)
5位 琵琶湖(滋賀県)
6位 日光市(栃木県)
7位 横浜市 (神奈川県)
8位 ななつ星in九州
9位 みなかみ町(群馬県)
10位 ニセコ町(北海道)
ガイジンポットについて
ガイジンポットは、主に欧米圏の外国人読者を対象に日本情報を提供する国内最大級の英字メディア。運営元は20年以上にわたり、外国人の外国人による外国人のための情報提供を続けている㈱ジープラスメディア。観光、グルメ、体験、学び、住まいなど日本にまつわるさまざまな情報を英語で配信し、国内外の外国人から高い支持を得ている。サイト利用者数は、月間350万PV/62万UU(2019年3月時点)公式SNSを合わせると100万人以上の読者がいる。記事の制作に際しては、英語圏を中心とした、米国、英国、カナダ、オセアニア、ヨーロッパ等に在住する、もしくは出身の100名以上の外国人ライターの協力を得ている。