日本UAS産業振興協議会(JUIDA)とコングレは12月18、19日、ナレッジキャピタル コングレコンベンションセンター(大阪市)で、「Japan Drone/次世代エアモビリティEXPO2024in関西」を開いた=写真。関西地域での開催は初めて。大阪・関西万博の開幕を前に、ドローンの利活用や空飛ぶクルマの社会実装などについて、事業者や自治体が出展、発表したほか、先進事例などに関するコンファレンスを行った。
同展は、JUIDAとコングレの共催で2015年から毎年東京ビッグサイトで開催しているもの。関西で初開催となった今回のEXPOは、「Beyond 2025~万博のその先へ~」がテーマ。85社・団体が出展し、3065人が来場した。
18日に行った開会式であいさつしたJUIDAの鈴木真二理事長(東京大学名誉教授)は、同EXPOを大阪・関西万博のプレイベントとして企画した経緯などを紹介。「ドローンは1月の能登半島地震でもさまざまな活動、活躍をした。空クル(空飛ぶクルマ)は、関西はじめ各地で飛行試験が行われてきている。大阪・関西万博で多くの人に知ってもらい、社会実装につながることを期待している」と述べた。
来賓では中央省庁の関連部局の代表らがあいさつ。このうち開催地を代表してあいさつした、大阪府商工労働部の馬場広由己部長は空飛ぶクルマの社会実装に向けた推進組織「大阪ラウンドテーブル」について紹介した上で、「万博で空飛ぶクルマの世界最先端の機体4機が、大阪、兵庫を飛ぶ予定だ。観光資源豊富な関西では、万博のビジネスの初期段階という意味で、観光分野から始めていくのが最も有効だと考えている。空飛ぶクルマのビジネス先進都市になっていくことに全力で取り組んでいきたい」と意欲を語ったほか、大阪・関西エリアでのドローン・次世代モビリティ関連ビジネスマッチングへの期待感を示した。
展示会では、ドローン開発、運用事業者によるデモフライトや事業紹介などが行われたほか、大阪・関西万博で運航予定の空飛ぶクルマの機体や運航計画の概要などを紹介。このほか、大阪府や兵庫県、和歌山県などがそれぞれ取り組む、空飛ぶクルマの社会実装に向けたデモフライトの取り組みなどを紹介した。
次回の「第10回Japan Drone2025/第4回次世代エアモビリティEXPO2025」は、2025年6月4~6日、幕張メッセ(千葉市)で開く。