
地元食材にこだわり
――宿の特徴は。
「呼子の海沿いにあり、料理は地元の魚介類を使った海鮮料理をお出ししています。地元の食材にこだわり、肉料理は出しておりませんし、魚もマグロやサーモンは出ません(笑い)」
――呼子といえばイカが有名ですね。
「私が毎朝、朝市で仕入れたものを使っています。イカは季節ごとに種類が異なり、今はヤリイカとコウイカ。ゴールデンウイークを過ぎるとケンサキイカ。冬が近くなるとアオリイカが出てきます。これらを生け造りでお出ししています」
「お客さまに旅館裏の海で釣りをしてもらい、釣った魚を夕食のメニューに加えるプランもあります。年間を通じて体長15センチぐらいのコアジが釣れます。お子さまが喜びますね。釣りの体験もそうですし、普段は魚を食べない子供も自分の釣った魚だと食べるんです」
――営業して長いのですか。
「建物が築88年ぐらい。昔ながらというか、昔すぎるぐらいの建物ですが(笑い)、全ての部屋が海の方を向いており、眺望が良く、今はできませんが、部屋の中から釣りができるほどです」
――客層は。
「長い休みの時などはご家族連れが多いですね。外国からは月に1~2件で、香港の方が多いです。日本の宿泊予約サイトを使って予約をされています」
――今後は。
「今のスタイルを残したいと思う半面、ビジネスホテルにして1階を飲食店にするとか、いろいろと模索をしているところです。呼子は夜に食事をとれる場所が少ないのでそこがビジネスチャンスだとも思っています」
――1泊2食の料金は。
「税込みで1万6500円からです」
【8室、約25人収容】