原始林にたたずむ老舗旅館
――宿の紹介をお願いします。
「古来、春日大社の神域として保護され、世界遺産にも登録されている『春日山原始林』の中に静かにたたずむ旅館です。明治36年に奈良県知事が要人をもてなす施設として建てられました」
――月日亭の由来は。
「当亭の真下を流れる吉城川のせせらぎの中に日月の形を彫った磐石『月日磐（つきひいわ）』があります。天平の昔、吉城川上流の水谷川を利用して氷池を作り、厳冬でできた氷を月日磐のあたりにあったとされる氷室（神社）に蓄え、夏に朝廷へ献上しておりました。春日奥山月日亭は、奈良古京の雰囲気を今に伝えるこの由緒ある史跡にちなんで名付けられました」
――客室の特徴は。
「客室は4室あります。原始林に囲まれた希少な環境にあり、静寂の中に聞こえる野鳥のさえずりや川のせせらぎを楽しみながらお過ごしいただけます。昨年4月には、当亭最大の離れの客室『桜の間』を和洋室にリニューアルし、当亭で初めてベッドを新設。奈良らしさを表現したデザインを取り込み、木の温かみを感じられる心落ち着く空間になりました。大きなお風呂には高野槇（まき）を使用しております」
――料理は。
「落ち着いた空間で会席料理をお楽しみいただけます。移りゆく四季の旬の素材を厳選し、ご来亭されるお客さまのことを思いながら、一品一品、丁寧に技を尽くして調理いたします」
――宿泊以外の利用もできるのですね。
「大広間やお食事部屋が複数あり、慶事・祝事や接待、法事など、さまざまなシーンでご利用いただけます」
【1泊2食付き、1人4万6200円から（税・サービス料込み）】
