素朴な雰囲気の湯宿
第910回よその旅館ホテル
──セールスポイントは。
「料理に注力しておもてなししています。献立は毎月変わります。今の時期は名残のタラノメ、コシアブラ、シドケなど地場産の山菜や、近海もののマグロ、スズキ、アカガイ、ボタンエビのお造りなどです。季節のおいしいものを選んでご用意しています」
──温泉は。
「単純アルカリ泉です。神経痛、関節痛、リウマチなどに効きます。お風呂は大浴場が一つと貸し切り風呂が二つ。大浴場はモザイクの装飾で、素朴でノスタルジックな雰囲気が好評です」
「以前は湯治場だったのですが、今はさまざまな方にご利用いただいています。地元の方が5割、そのほか首都圏などの方が5割といったところでしょうか。予約はインターネットからが多いです」
「外国人の方も増えてきました。仙台空港が民営化したことや、近くにある『キツネ村』の影響が大きいですね」
──サービスで心掛けていることは。
「以前は家族的雰囲気で売っていたのですが、今はお客さまから料金をいただく以上は、やるべきことはしっかりやる、というコンセプトに変えています。おいでいただいた方にご満足をいただけるよう、できる限りのことをやっています」
──経営の悩みは。
「人手不足です。絶えず求人を出しているのですが、なかなか」
──将来は。
「大きくするとか店舗を増やすとかは考えていないのですが、少しでも長く商売を続けられるようにしていきたいです。そのために何をすればいいのか、日々考えています」
──1泊2食の料金は。
「1万950円からです」
【17室、50人収容】