金沢で加賀屋の味とおもてなし
第821回よその旅館ホテル
──和倉温泉の加賀屋が経営をしている料理旅館ですね。
「ここ金沢で、加賀屋の味とおもてなしを提供することを売りとしています。おもてなしのモットーは、創業から109年、加賀屋に代々受け継がれている『お客さま第一主義』です。客室数18の小さな旅館ですから、お出迎えからお見送りまでお客さまに密着したサービスに努めています」
──どんな料理を出していますか。
「加賀、能登の旬の食材を使った会席料理です。二十四節気に合わせて、毎日、献立を替えています。夏前の今は、魚貝ではサザエ、アワビ、ノドグロなどを使い、金沢の郷土料理『治部煮』なども提供しております」
──金沢駅から徒歩3分と好立地です。
「駅に近いので、会議と食事を組み合わせたビジネス利用も多いですね。観光目的のお客さまはここを拠点に各地を巡ります。フロント係だけでなく、接客に関わる者すべてが周辺の観光案内をしっかりとできるようにコンシェルジュ機能を強化しています」
──北陸新幹線開業の効果はどうですか。
「宿泊稼働率は以前7割程度でしたが、今、9割を超えています。北陸新幹線だけでなく、NHKテレビの『まれ』の効果や、メディアが北陸や金沢にスポットを当ててくれた影響も大きいですね。特に関東からのお客さまが増えました」
──ものすごい勢いで訪日外国人旅行客が増加しています。
「金沢全体では台湾のお客さまが多いですね。私が感じているのは、特に欧米のお客さまは旅館への関心が非常に高いということ。浴衣や畳など日本文化にとても興味があるようです」
【1泊2食付き3万2400円から】