木曽川渓流釣りの宿
第767回よその旅館ホテル
──釣り人に人気の宿ですね。
「8割は渓流釣りの客です。東京、大阪をはじめ全国から釣り人が訪れます。天然のアマゴ、イワナが釣れます。尺は珍しくない。館内の写真やはく製には40センチを超えるものも多く、皆さん驚かれます」
──ご主人も釣りの名手だとか。
「子どものころから釣りに親しんできましたので、木曽川の本支流合わせて130河川を知り尽くしていますよ。愛好家でも、知らない土地では、ポイントや入渓地点はなかなか分かりません。釣り方も土地に合ったものがあります。エサ釣り、ルアー、フライ、テンカラ、どんな釣り方でもそれぞれにアドバイスできます」
──天然の大型が釣れますか。
「一度来てもらえれば分かります。釣果に満足してリピーター、常連になる方が多いですから。最近は女性や中高年の夫婦の釣り客も増えています。私がガイドを引き受けることもできますので、初心者の方でも釣れますよ。宿の前の正沢川でも、天然のアマゴやイワナが釣れます」
──川魚の料理も楽しめますか。
「お造りなどで味わっていただきます。魚のほかにも、採ってきたタラの芽やコゴミといった山菜、天然のキノコの料理も家内と調理してお出しします」
──釣り宿ならではの苦労は。
「観光旅館と違うのは、釣りの状況に合わせてチェックインやチェックアウト、食事などの時間を柔軟に対応する必要があります。釣りエサも事前に連絡があれば、私が川虫を採って準備します。また、渓流釣りには禁漁期間があり、冬季は宿を休業します」
【8室、1泊2食付き1万1880円から】