自慢の「大洞窟温泉」
第998回よその旅館ホテル
――宿の売りは。
「大洞窟温泉です。一度に20人ぐらい入れる石を組んだ、大きなお風呂です。今から約50年前、近くの花合川の砂防工事で出た石を使い、造園会社とのコラボレーションで造りました。温泉はナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉。胃腸病に効くと、雑誌に紹介されたこともあります」
「日本庭園も自慢です。2カ所あり、1カ所は造成して100年以上たちます。旅館の面積より庭園の面積の方が大きいぐらいです」
――料理は。
「懐石をベースにした創作料理です。旬の野菜を使った前菜から、豊後水道の海の幸、和牛など地元の食材を主に使っています」
――どんなお客さんが多いですか。
「最近はインバウンドのお客さまが増えてきました。トリップアドバイザーで、日本の温泉宿で6番目に口コミ評価が高かった年もあります。一番多いのは韓国からですが、ヨーロッパやオーストラリアからも毎年来られる方がいらっしゃいます。日本の方は福岡からが一番多いですが、関東からも15%ぐらいいらっしゃいます」
――外国人に受けている理由は。
「私を含めて英語対応が可能なスタッフが3人います。いらした時に、いろいろとお話をしたのが良かったのではないでしょうか」
――旅館業界は人手不足が深刻ですが。
「月に6日ぐらい、全館休業にしています。従業員もベテランが多いですし、お客さまにゆったりくつろいでいただくためには、まずは受け入れる側がゆとりを持たねばと、時代に合わせて変革をしています」
――料金は。
「1泊2食、平均で約1万5千円です」
【8室、最大25人収容】
湯平温泉 旅館志美津へようこそ