保養とアートの宿
第1060回よその旅館ホテル
――「保養とアートの宿」とうたっています。室井俊二社長の哲学ですね。
「ヒト、モノ、カネ、情報の要素とアートを結び付ける経営スタイルです。保養の宿として芸術家の作品は欠かせず、『もの派』を代表するアーティスト、菅木志雄さん(77)の作品展示に加え、毎月、ロビーに支援する作家の作品展も行っています。敷地内には『菅木志雄倉庫美術館』もあります」
「美術に興味があり、作品目当てのお客さまが多いのですが、作品に触れて興味を持つお客さまも少なくありません」
――「下野の薬湯」として有名ですね。
「40度前後の源泉掛け流し温泉(アルカリ性単純泉)は体に負担をかけず、長く、ゆっくりと入れるのが特徴です」
――料理は。
「健康になるための食事、『滋味』を追求しています。古くから親しまれてきた『胡豆昆(ごずこん=胡麻、豆、昆布)』に季節の食材を加えて、体の中から奇麗になる料理を提供しています」
――コロナの影響は出ていますか。
「感染防止対策は十分にしていますが、栃木県が緊急事態宣言地域でもあることから、1月19日から2月7日まで休館します。お客さまのことを考えると仕方がありません」
「ワーケーションが注目されていますが、当館はずいぶん前から取り組んでいます。環境も整っており、受け入れ態勢は万全です」
――心掛けていることは。
「収容人員は70人ほどでお客さま一人一人の顔が見えます。何を求めているのかをいち早く察知しお応えできるようにしています」
【客室31、1泊2食2万2250円(税込み)から】