槍ヶ岳を望む秘湯の一軒宿
第986回よその旅館ホテル
――名前の由来は。
「初代が川辺に湧く温泉を発見し、蒲田川の清流を背に北アルプスの槍ヶ岳を仰ぎ見る場所に宿を開業しました。100年近くの歴史を刻み、私で4代目となります」
――お風呂は。
「掛け流しの湯に漬かる露天風呂が好評です。川沿いの露天風呂は混浴、貸し切り、女性専用、足湯があり、雄大な槍ヶ岳を望み、せせらぎをBGMに湯浴みを楽しめます」
――食事は。
「地元の契約農家で作る野菜など地産地消を行い、主に奥飛騨の郷土料理を提供しています。現在は、郷土料理であるこも豆腐やすき焼き、飛騨牛などを出しています」
――その他には。
「古民家調の秘湯の一軒宿に昔からあるいろりや民芸調の部屋、はりのある天井などがご覧になれます」
――地域の魅力は。
「全国でも一番露天風呂が多い地域です。地域で泉質が異なり、多様な湯が楽しめます。登山客も多く、客同士などふれあいの場所にもなっています」
――客層は。
「50~60代を中心にほとんどがリピーターです。最近は山を登る若者も増えています」
――外国人は。
「香港、台湾の人が多く、数年で10倍ぐらい増えています。口コミなど評判を聞いて訪れる人が多いです」
――予約方法は。
「8割以上が電話で、あとはネットです」
――課題、問題点は。
「奥飛騨全体に共通しますが、人手不足が深刻です。最近は、外国人の雇用も始め、4月からはネパールの人を正社員雇用します」
――将来は。
「先代が残してくれたものを守り、現代の利便性に影響されない今を残していきます」
【15室、1泊2食1万8510円(税込み)から】
奥飛騨温泉郷 新穂高温泉 槍見の湯 「槍見舘」公式サイト