ホタルを眺める露天湯
第860回よその旅館ホテル
──宿の自慢は。
「家族経営のアットホームな雰囲気です。おばあちゃんの家のようにのんびり過ごしてもらえます。宿の側を流れる花合野川(かごのがわ)には5月下旬〜6月下旬ごろまでホタルが現れます。運が良ければ露天風呂からホタルを眺めることができます」
──料理は。
「地元の豊後牛の陶板焼きや鮎、山菜を使った山里料理がメインです。湯平温泉は山あいですが、海が近いので新鮮な刺身を食べることができます。予約していただければ天候次第ですが、関アジのご用意もできます」
──訪日客は。
「2月の春節のころは全体の4割強が訪日客でした。それ以外の月は2割程度。昨年12月に韓国人のブロガーが宿泊し、当館について情報を発信されてから韓国の方が増えました。ほかに台湾、香港、中国の方です。韓国の方には英語や身振り手振りで案内します。台湾、香港の方は日本語が分かる人が多いです。中国の方には身振りや翻訳アプリで対応しています。訪日は20代半ば〜30代の若いお客さまが多いのが特徴です。ファミリー旅行も多いです」
──訪日客への配慮は。
「当館は昔から新鮮な生卵を出していますが、海外の方は生食をしないので、陶板で好きなように焼いてもらいます。また、無料のWi—Fiを設置しています」
──熊本地震の影響は。
「建物に被害はありませんが、風評被害が深刻です。国内外を問わず新規の予約が入りません。湯平温泉は余震が収まっているので、安心して来てもらいたいです」
【6室。1泊2食付き平日9500円から(消費税、入湯税別)】