露天風呂で森林浴を
――セールスポイントは。
「十数年前にリニューアルを行い、二つの宴会場のうち、一つを10室の個室の食事どころに変えました。無煙ロースターを設置し、地の魚や肉、大分産のシイタケをお出しして、焼いて召し上がっていただいております。お客さまから大変好評です」
――温泉は。
「広々とした大浴場に露天風呂が付いています。竹や山に茂る日田杉など、四方を木々に囲まれて森林浴を同時に楽しめます。昔懐かしい五右衛門風呂もあります。泉質はナトリウム炭酸水素塩泉。あせもや切り傷、胃腸病、珍しいところでは糖尿病にも効果があるといわれています。飲用の許可を取っており、飲むこともできます」
――別館があるようですね。
「『浮羽別館新紫陽』と、天ケ瀬で二つの宿を経営しています。当館の方は、以前はアジサイをテーマに、座布団や食器など、ほぼ全ての備品にアジサイの絵を取り入れるなどしておりましたが、別館がオープンした際、アジサイのおもてなしはそちらに移しました」
――コロナ禍後の地元の状況は。
「天ケ瀬では今年11月3日、花のイベント『遊花祭』が行われます。誘客にもつながりますので、地元を代表する大きな祭りとして皆で盛り上げていきたいです」
――これからどんな宿に。
「値ごろ感があるといわれるのですが、これからは部屋や料理のグレードを上げて、宿泊単価を上げることで従業員の給料アップにもつなげていければと考えております」
――1泊2食の料金は。
「1万4300円からです」
【23室、105人収容】