妙高山、湯、海山の幸
第584回よその旅館ホテル
──宿の特色は。
「妙高山の眺め、温泉、お部屋で楽しめる料理です。5階のラウンジからは妙高山の眺めがきれいです。機会あるごとに妙高山を撮影し、ホームページ(HP)の画像を更新しています。温泉はかけ流しで妙高山中腹の源泉から8キロ引いています。ちょうど湯がもまれ、加温の必要がなく、なめらかな湯です。お食事は、直江津まで35キロの距離ですから日本海の新鮮な海の幸と、妙高の山の幸、両方を生かした料理をお部屋にお出しします」
──戦国武将、石田三成と関係があるとか。
「その末えいと伝えられています。宣伝などには使ってきませんでしたが、昨年のNHK大河ドラマ『天地人』で注目されたことから、HPで紹介するようになりました。歴史ファンの方がお見えになることもあります」
──落語家の柳家小さん(5代目)がひいきにされたと。
「上越市で名人会が開かれていたのですが、毎年、その帰りに門弟の方たちとお泊まりになられました」
──経営の課題は。
「やはり集客ですね。インターネットを通じた集客と、地元のお客さまの集客に力を入れています。オンシーズンにはエージェントの送客もありますが、かつてのような団体客の時代ではなくなり、客室も減らしましたので、ネットで宿の特色をアピールする必要があります。ネット経由の予約は、自社ホームページとエージェントの宿泊予約サイトを合わせて5割ぐらい。SEO対策なども課題ですが、お金はかけられませんので、独学と息子をたよりにHPのリニューアルに取り組んでいます。地元客に関しては祝い事や法事などの需要をしっかりと捉えていきたいです」
【20室、1泊2食1万1千円から】