城崎を楽しめる宿
第796回よその旅館ホテル
──宿の特徴は。
「城崎のまちの中の小さな旅館ですので、城崎温泉をどう楽しんでもらえるかを主眼にした旅館づくりをしています。プライベートな時間を楽しめるよう貸切露天風呂を備え、食事はダイニングの個室で提供しています」
──どんな貸切露天風呂があるのですか。
「岩、陶器、ヒノキと設えの違う3カ所があります。温泉は源泉掛け流し。部屋数10室に対して3カ所ですから、ゆっくりと温泉につかれます」
──独自のサービスはありますか。
「城崎温泉ではよくやっていますが、男女ともに柄浴衣の貸出をしています。女性にはブランドものの浴衣も用意しています。普段とは違った装いで、城崎のまち歩きを楽しんでもらいたいですね」
──最近の客層で気づくことは。
「城崎温泉はミシュランで二つ星を獲得したこともあり、外国人客が増えてきました。アジア6割、欧米4割ぐらいなので、他の地域と比べれば、欧米からの客がけっこう多いです。春秋の城崎のオフシーズンは外国人客で溢れています」
──外国人対応で困ることはありますか。
「外湯めぐりのやり方など、皆さん城崎のことをよく勉強しているので、丁寧に説明するまでもありません」
──城崎温泉全体で何か行っていますか。
「街中の交通量が多いので迂回路を造るなど街並みの魅力アップに取り組んでいます。志賀直哉など多くの文人に愛された街を見直す取り組みとして、『城の崎にて』の注釈本や、万城目学さんに小説『城崎裁判』を執筆していただき、9月から地域限定で販売するなど、新たな魅力づくりに努力しております」
【1泊2食付き1万8千円から】