
氷上でワカサギ釣り
第1076回よその旅館ホテル
――創業は。
「祖先が安政4年に前橋藩から赤城山で牧監に命じられ、次第に赤城の山越えをする旅人の往来が増え、旅籠(はたご)に。明治8年から旅館業を始めています」
――所在地は。
「赤城山大沼湖畔の沼尻にあり、シラカバなどが生い茂る中にあります。芥川龍之介や高村光太郎など、多くの方が高原の雰囲気を愛しています」
――食事は。
「上州豚や刺し身こんにゃく、山菜など、地元の食材を使用しています。これからはワカサギが旬となり、水が奇麗な大沼で取れたワカサギのフライ、南蛮漬けは評判です」
――ワカサギ釣りの名所だとか。
「1~3月は、関東地方で唯一の氷上での穴釣りが楽しめます」
――宿には木材を多く使われている。
「赤城山最高峰の黒檜山の国有林を払い下げていただきました。林間学校では先生方から、『ここに来ると子どもたちが落ち着く』とよく言われます」
――風呂は。
「赤城山の水を汲み上げた伏流水の沸かし湯で、なめらかな泉質です」
――客層は。
「ワカサギ釣りや登山を目的にした方が多いです。気温は前橋市内と比べて10度ぐらい涼しく、夏は散策を楽しむ家族連れも多く見受けられます」
――地域の魅力は。
「赤城山は『日本百名山』と言われますが、自然が豊かです。昔ながらで、箱ものなど何もない景色が癒やしにつながっています」
――将来は。
「今の雰囲気をつないでいきたいです。コロナ前はインバウンドの方に喜ばれていました。多くの方から愛される旅館でありたいです」
【10室+はなれ2室、1泊2食1万2100円から(税込み)】