ロマン漂う館内
第1054回よその旅館ホテル
――場所は。
「小高い丘陵地、東山寺院群にあります。有名な寺院や神社が数多く点在し、とても静かな場所ですよ。観光スポットでもある古い町並みは歩いて10分ほどです」
――館内はレトロな雰囲気で素敵ですね。
「古時計や豆ランプ、ガラス陶器、オルガンなど明治時代から昭和初期までのアンティークなものをたくさん集め、展示しています。ロマン漂う雰囲気を楽しんで下さい」
――食事は。
「母から娘、そのまた娘へと伝えられてきたおふくろの味『かかさま料理』です。煮物、和え物、飛騨牛の陶板焼き、名物の朴葉味噌(ほおばみそ)、そして刺し身など10~11品をお出ししています。懐かしい味と喜ばれます」
――お風呂は。
「沸かし湯ですが、麦飯石を使ったミネラル温浴です。組織細胞の汚れを浄化して、素肌を生き生きさせます。ひのき露天風呂(愛宕の湯)と信楽焼露天風呂(錦の湯)のほか、水車を備え付けた水車風呂があります。朝と夜の交代制で、どちらも楽しめます」
――客層はいかがですか。
「家族連れ、年配のグループ、ご夫婦が多いです。コロナ以前は外国人のお客さまも多かったのですが、コロナ禍でいまはゼロになりました」
「コロナ対策として、マスクの着用や検温、手指の消毒はもちろん、食事処も椅子席にして、距離をとっています。高山の冬は寒く、換気すると室内の温度が下がるので、オゾン発生機を導入しました。物入りです(笑い)」
――接客も大変ですね。
「マスクで笑顔が隠れてしまいますが、目で、声で笑うよう心掛けています」
【17室、1泊2食8千円(税別)から】