
駅舎に泊まって沿線散策
――駅舎に泊まれるホテルとして営業されています。
「2019年、天竜浜名湖鉄道(天浜線)の無人駅・二俣本町駅の駅舎の一部を借りる形で開業しました。1泊1組限定で、当ホテルを起点に天浜線沿線の周辺散策をしてもらいたいというコンセプトで営業しています」
――主な客層や、集客方法は。
「30~40代のご夫婦やファミリー層がほとんど。プライベートな空間で宿泊をご希望の方が多く、東京・神奈川・愛知からのお客さまが多いです。事務所は近所にあり、無人チェックインも可能ですが、対面のコミュニケーションを希望される方も3割ほどいます」
「現在は、昨年開設した公式インスタグラムを中心に集客を図っています。ありがたいことに、最近は雑誌社を中心にメディア掲載も増えてきました。2022年にはCDプレイヤーやレコードなどのオーディオ機器を導入。より快適な空間になりました」
――お食事はどのように提供を。
「朝夕どちらも地元食材にこだわっています。朝食では、地元の野菜直売所や精肉店から仕入れた食材を使った食事をお部屋に用意。夕食は、近隣のジビエ和食店にご案内し、地元料理を堪能してもらっています」
――宿泊者の主な周遊先は。
「付近の河川などでレジャーを楽しまれる方が多いですね。ハイシーズンは8月。周辺には本田宗一郎氏の伝承館や日本画家・秋野不矩氏の美術館、隣の天竜二俣駅には転車台もあり、見どころが多くあります。当ホテルを起点に地元の魅力を味わってもらえるよう、引き続き情報発信していきたいです」
【2人1泊2食付きで1人1万3750円から(税・サービス料込み)】