歌人・牧水ゆかりの宿
――客室は何室ですか。
「全部で9部屋ありますが、現在使っているのは5部屋だけです。新型コロナ禍前に方針を変え、今は日帰り入浴と素泊まりのみで営業しています」
――素泊まりの料金は。
「水・木・金曜は8千円から、土・日曜は9千円からです。当館は1人旅・湯治を推しており、自分のペースでのんびり気ままに温泉旅館を楽しんでいただきたい。もちろん、ご夫婦やカップルも歓迎です(笑)。最近は男女問わず1人での利用が増えていますね」
――お湯は。
「開湯1200年の源泉掛け流し温泉で、ナトリウム・カルシウム硫酸塩泉。24時間いつでも利用可能です。また、近くには共同浴場もありますので、そちらも利用していただければ」
――金田屋といえば歌人・若山牧水(1885~1928年)の宿としても有名です。
「みなかみ紀行の旅の途中、当館に泊まり、アユの甘みそ焼きを『うまい、うまい』といって2皿食べたそうです。玄関を入った右側に牧水が泊まった蔵座敷の2階がそのまま残っており、『牧水の間』として、談話室にあてています。当時の調度品や牧水関係の書籍もありますので、牧水ファンの方には喜ばれますね。話も弾みます」
――心掛けていることは。
「お客さまに声を掛け、いろいろな話、相談にのるということです。触れ合いを求めるお客さまも多く、できるだけ応じるようにしています。また、いまはお出ししていませんが当館自慢の『菜根料理』を復活させたいですね。お客さまの要望も多いだけに、人手の状況やタイミングをみている状況です」
▷【公式サイト】みなかみ 金田屋