桃山建築様式の館を改修
――「源泉湯の宿松乃井」などを展開するシーガル・リゾートイノベーション(戸澤千秋社長)が手掛ける新しい宿ですね。
「平成16年に閉館した老舗旅館を取得し、リノベーションした宿です。もともと明治時代に開業した宿が始まりで、桃山建築様式の建物の古風な外観、内観がそのまま生かされています。『松乃井』の南側、利根川のほとりに立地することから、『桃山流(ももやまながれ)』という屋号です。7月初旬にオープン予定です」
――館内や客室は。
「元々の建物の柱、梁、天井、欄干などはできるだけ残されていますが、家具や照明などは一新し、古い建物の中にモダンな空間をつくりだしています。客室数は7室で、ベッドルームと半露天風呂を備えた和室です。広さは42平方メートルから89平方メートルまで部屋ごとに異なりますが、全ての客室から谷川岳と利根川が眺められます。半露天風呂は、湯船は陶器で、湯は『松乃井』からの天然温泉の運び湯になります」
――食事は。
「『松乃井』の別邸という位置づけでもあり、当施設では食事は提供しません。お食事付きのプランの場合は、お食事の時間に『松乃井』まで送迎いたします。一方で、連泊客やインバウンド客の素泊まりもテーマにしており、滞在型観光を楽しんでいただきたいと考えています」
――滞在中の楽しみ方は。
「お部屋でゆっくりとお寛ぎいただくこともできますし、カヌーやラフティング、谷川岳ロープウェイなどのアウトドアも楽しめます。月夜野焼の陶芸体験やガラス工芸の体験などにもご案内できます」
【1泊2食付きプランの場合、2人1室利用で1人・1万7600円から】