目にいい温泉
――宿のセールスポイントは。
「宿名にもありますが、目にいいと言われている温泉です。眼科の薬として使われているメタホウ酸がお湯に含まれています。目を洗いに来るお客さまが多く、中にはポリタンクにお湯を入れて持って帰るお客さまもいます」
――ほかにお湯の特徴は。
「37度とぬるめの塩化物泉で、体がよく温まります。体に炭酸の泡が付くと温まった証拠です。のぼせないので長湯されるお客さまも多いですね」
――浴場はいくつあるのですか。
「内湯を二つ、露天風呂を二つ備えたエリアと、内湯二つ、露天風呂一つのエリアがそれぞれ一つずつ。これを男女で分けて、夜の7時半に入れ替えています」
――料理はどんなものを。
「宿は山奥の一軒家ですので、川魚の塩焼きなど地のものを生かした品をお出ししています。川魚はイワナが中心ですが、夏場はアユもご提供します」
「目にいい食材として、クコの実やニンジン、大豆などを混ぜたおかゆも人気。米所ですので、南魚沼産コシヒカリの中でも人気の塩沢産を使ったご飯もお出ししています」
――おもてなしで心掛けていることは。
「次の信号も、コンビニも10キロ先という場所にある秘湯の宿ですが、お客さまに気持ちよく過ごしていただけるよう気を配っています」
――最近の客入りはどうですか。
「県民割の隣県拡大の効果もあり、コロナ前の8割ぐらいまでお客さまが戻ってきました。このまま続いてほしいと思っています」