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離れ外観(夕暮れ)
名園に配された個性豊かな離れ
2019年に創業90周年を迎える、山梨県甲府市湯村温泉の常磐ホテル(笹本健次社長)。アメリカの日本庭園専門雑誌で3位にランクインしたこともある日本庭園は、「甲州の名園」として親しまれている。
そんな庭園を中心に配置された客室は全50室。南アルプスを望む東館、富士山を遠望する西館、どちらもゆったりとした間取りで上品な和の情緒を感じることができる。
中でも常磐ホテルらしい風情を彩るのは7棟11室の個性豊かな離れ。庭園に面した各離れは、各界の賓客をおもてなしするのにふさわしい、趣のあるぜいたくな造りとなっている。離れ1階の客室は、源泉掛け流しの露天風呂付き客室となっており、檜、陶器、舞台造りなど全て趣が異なる風呂が配され、他の人の目を気にすることなく温泉を満喫することができる。また、将棋・囲碁のタイトル戦が行われる、番勝負の間「九重」も人気の一部屋だ。
西館2階には、同館で開催された囲碁・将棋のタイトル戦の歴史を写真とともに展示しているギャラリー「名人の小径(こみち)」があり、歴戦の様子を感じることもできる。
温泉は男女それぞれ、特徴ある設備となっている。黒い御影石、開放的な窓と広い湯船、壁や天井に木材を使用し、重厚な雰囲気を醸し出す男性風呂。併設の露天風呂は庭園の中にあり、四季折々の景色を眺めながらくつろげる。女性大浴場は、男性浴場とは対照的な赤い御影石の縁で囲まれた大きな浴槽が魅力。大きな窓からは、採光が豊かに降り注ぐ。また、女性露天風呂には、木の香り豊かな檜風呂が使われている。
開湯1200年、「武田信玄の隠し湯」として歴史ある湯村温泉。身も心もつるつるに、心癒やされ元気になる時間を満喫してみては。
▽常磐ホテルは山梨県甲府市湯村2の5の21。TEL055(254)3111。http://www.tokiwa-hotel.co.jp/