みちのくの名旅館、絶景の湯
山形県かみのやま温泉の「日本の宿 古窯」(佐藤洋詩恵社長)。みちのく屈指の名旅館は、敷地内で発掘された、約1300年前の奈良時代の窯跡にちなんで名付けられた。宿泊客には素焼きの皿に絵付けをする「楽焼」を楽しんでもらい、ギャラリーでは各界の著名人が描いた約千枚の作品を展示する。石原裕次郎、美空ひばり、坂本九、岡本太郎など、その作品の数々は古窯の歴史そのもの。
温泉は「三大美人泉質」とうたわれる良質の湯で、泉質は「ナトリウム・カルシウム・塩化物・硫酸塩温泉」。温泉に含まれるメタケイ酸が肌の水分や脂を適度に保つほか、表皮細胞の角質化を促進し、しっとりとキメ細かい肌をつくってくれる。
今年2月に1階大浴場「紅花風呂」の露天風呂をリニューアルした。古窯の名にちなんだ一人でゆっくり入れる窯の露天風呂を六つ新設。入っている人だけに音楽が聞こえる特別な趣向が凝らされている。また、昔京都に紅花を運んだ北前船を10分の1サイズに再現した船やその船をモチーフにした石造りの露天風呂もある。ほかに日常ではほとんど体験できないマイナス5度近くの冷温サウナ「かまくらサウナ」がある。温泉入浴、冷温サウナ、高温サウナに繰り返し入ることで体の新陳代謝効果を得られるという。
8階の展望大浴場にも二つ露天風呂が新設。夏は満天の星空、冬は連峰の雪景色と、季節によってさまざまな景色を楽しめる。
2階の茶寮露天風呂付き客室はプレミアム客室も合わせて6室あるが、すべて露天風呂の形が違う。来るたびに違う雰囲気が味わえる客室となっている。
その他、3階の貸し切り風呂、4階の露天風呂付き客室と温泉を楽しむ施設は枚挙にいとまがない。
☆日本の宿 古窯は山形県上山市葉山5の20。TEL023(672)5454。http://www.koyoga.com/
リニューアルした1階大浴場
8階展望風呂