◎…50歳の時、都内にあるビジネスホテルの総支配人を任され、50%台だった客室稼働率を数年後に80%台にまで引き上げた。それまで宿泊業とは無縁。業績の改善をなしえたのは、JCHAのセミナーや会員との交流の中で経営の知識を得られたから。「そのお世話になった恩返し」として、事務局業務を引き受けることにした。
◎…1942年生まれの67歳。65年に慶応大学を卒業し、カネボウに入社。営業、秘書、総務などの業務に就く。92〜2002年、カネボウ興産が当時経営していたホテルアミスタ大井町・阿佐ヶ谷の取締役総支配人。退社し親戚の会社を手伝った後、昨年9月からJCHAの事務局長、そして現職。
◎…会員数は212ホテルと、この10年で半減。会員、会費が少なくなれば活動に支障をきたす。会員を増やすための加盟メリットが問われている。「例えば、会員ビジネスホテル予約サイトの強化、共同仕入れの仕組み、次代の経営者の育成、など考えは多々ある。会員に喜ばれるものは何か。優先順位を付けながら新しい基盤を作ってきたい」。
◎…プロテスタント派のクリスチャンで、「バイブルが心の羅針盤」。特にコリント人への第一の手紙13章13節「いつまでも残るものは信仰と希望と愛」の教えを大切にする。礼拝を終えた日曜日の午後は、教会に通う小学生から社会人までの草野球チームで監督として指揮を取る。
【聞き手・板津昌義】