◎…現職の前は農協観光協定旅館ホテル連盟専務理事。09年4月の就任以来、会報「ゆいたび」の発行や農協観光が実施する「こだわりの宿」への参画など、新基軸を打ち出した。今春会社に戻り、経営企画部長として経営計画策定などに携わることになったが、「旅連会員さんを意識し、両方にとっていい結果が出るようなプランができれば」と抱負を語る。「営業や添乗、そして支店長時代、旅連さんには本当にお世話になった。専務理事として少しは恩返しができたかな」と振り返る。
◎…旅行に興味があり、就職希望先は当然、旅行会社。あまたある中でなぜ農協観光に。「祖父が農協の組合長で、父も兄も農協関係の仕事をし、まさに農協一家。そこに旅行会社もあると知ったら入らないわけにはいかないでしょう」と、迷いなく1977年に入社。山口や群馬、愛媛など支店勤務も。同業他社と切った張ったを経験をし「特に最初の赴任先となった山口では『山口戦争』と言われるほど激しく戦い、打ち勝ってきた」と当時を懐かしむ。
◎…旅行好きと言うだけあって「国内のたいがいの温泉地は行ってきた」と自負する。趣味はゴルフ。「ハンディは聞かないで(笑)。でも一緒にプレーをするとその人の性格がよく分かる」。人間関係構築に一役買っているのだ。お酒は熱燗一筋。「その国にあったお酒がある。日本人はやはり日本酒ですね」。山口県出身、56歳。
【聞き手・内井高弘】