◎…海外旅行を中心に経営企画、販売促進、システム開発などを担ってきた。4月1日からは累計7年在籍する経営企画部で課長として全体の事業統括と広報室長を兼任する。「一番大変だったのは2007年、海外旅行システム刷新時にクレーム処理にあたった1カ月間。ただし、システム開発に携わったことで、物事がロジカルに考えられるようになった。経営企画部には色々な立場の人が相談にくるが、業務オペレーションが分かっているので合理的に判断できる」。
◎…1994年、全日空トラベルの前身となったトラベルエー大阪支店に入社。中小の旅行会社に飛び込み営業を行い、国内航空券、団体ユニットの販売を行った。3年後に札幌支店に異動。海外旅行を担当し、「空飛ぶ休日」ブランドでハワイ、台湾、シドニー、チャーター便ではラスベガなどを次々に企画販売し、ANAのハローツアーと張り合っていた。02年からは東京勤務。現社名になってからも目まぐるしく異動した。現在は会社の“生き字引”として、社内広報にも力を入れる。会社全体のSNSグループを作り、誰でも活発に情報発信できる環境を整える。「例えば自治体出向者が困っていることや感じていることを発信すれば、仕入れ、商品企画、訪日旅行の担当がすぐにリアクションできるよう活用したい。部署間の刺激とコミュニケーションの潤滑化を図っていく」。
◎…趣味は風景写真の撮影。特に四季折々に表情を変える富士山を撮り続け、腕前はプロ級だ。父親が著名な風景写真家で、子どもの頃から撮影旅行に同行していた。今では2人の息子さんも加わり、3世代で三脚を並べて撮影することもあるという。自身の性格について尋ねると「とにかく好奇心旺盛。常に新しいものに触れていたい。カメラも旅行商品も(笑い)。次は変えてみようという気持ちを仕事では大切にしている」。
【聞き手・遠藤真澄】