◎…9月末まではとバス直営の銀座キャピタルホテルで支配人を務めた。10月に古巣の広報室に戻り、室長に就任。「東京のことをもっと広く、多くの人に知ってもらいたい。とくに東京在住で、まだはとバスに乗ったことがない人に乗ってもらいたい。ガイドの話を聞くと、毎日見ている景色でも違って見える。おすすめはライセンスガイドが添乗する外国人向けコース。日本人向けとはアナウンスする内容が違うので、知っている場所でも新たな見方ができる。英語は聞いているとなんとなく分かりますよ」
◎…1963年6月28日、東京豊島区生まれ。子どもの頃から時刻表やブルーガイドブックを見るのが好きで、旅行コースを考えては、企画書を書いていた。小学生のとき初めて子どもだけで日帰り鎌倉旅行を実行。企画書を見せたら家族が了解してくれた。中学に入ると、詳細な企画書を作っては、ユースホステルを使った旅に友人と出かけた。大学生になると旅行会社でアルバイトを始めた。
◎…1988年はとバスに入社。関連会社のはとバス旅行で営業課、計画課を経験した。94年本社に異動し、ガイド課、人事課、営業部、広報室、定期観光課で手腕を振るう。09年から銀座キャピタルホテルで支配人に。「ビジネスホテルであっても、はとバスらしいホスピタリティあふれる接客を心がけた。職種は違ってもはとバス社員が実践するCSが生かせた。同クラスのホテルとは差別化できたと思う」。
◎…趣味はゴルフと旅行とランニング。「ホテルでは食べてばかりだったので、ダイエット目的でランニングを始めた。大会に出るようになると、今度は仲間と走りたくなり、駅伝を始めた」。はとバスで陸上部を立ち上げ、若手中心に20人が集まった。現在、駅伝大会出場に向け練習中だ。
【聞き手・遠藤真澄】