【にっぽんの温泉100選特集】今、注目の温泉地 群馬県・草津温泉


ライトアップされた湯畑。幻想的だ

ライトアップされた湯畑。幻想的だ

進化、変貌続ける温泉地

 草津温泉(群馬県草津町)は自然湧出量日本一を誇る、わが国を代表する温泉だ。毎分約4千リットルの温泉が湧き、シンボル「湯畑」に舞い上がる湯けむりは圧巻。夜になるとライトアップされ、幻想的な光に包まれる。

 「にっぽんの温泉100選」では実に21年連続して1位となっており、旅行のプロが太鼓判を押す温泉地だ。

ライトアップされた湯畑。幻想的だ
ライトアップされた湯畑。幻想的だ

 何より、その泉質が温泉ファンを引き付ける。殺菌作用が強く、切り傷や慢性皮膚病、糖尿病・高血圧症などに効能がある。

 「草津温泉は来るたびに変わっている」「新名所が次々にでき、何回来ても飽きない」といわれる。「御座之湯」再建、湯路広場の整備、「熱乃湯」リニューアルに始まり、電線の地中化や快適なトイレ空間づくり、21年には湯畑に次ぐ新名所「裏草津地蔵」がオープンした。

 さらに、温泉街入り口の慢性的な渋滞解消と景観整備のため、昨年10月には「温泉門」を造った。

 草津のもう一つの顔が草津温泉スキー場を中心とした山岳リゾート地であること。ウインターシーズンだけでなく、年間を通して集客することでにぎわい創出に取り組む。

新名所「温泉門」
新名所「温泉門」

19年には日本一の急こう配、最高時速70キロを誇るジップライン「バンジップ テング」が開業。利用者は累計で8万人を超えている。そのほか、日本最大級の10メートルの高さを誇るブランコ「スカイスイング」や「パルスゴンドラ天狗」、江戸前すしを提供するレストラン「クリスタル天(そら)」と次々と新施設が登場している。

来年冬にはレストランやテラス、バーカウンターなどを備えたレストハウスもお目見えする。

 こうした取り組みが奏功し、23年度の入込客数は過去最高の370万人を記録した。「常に進化、まちづくりに完成はない」(黒岩信忠町長)。草津温泉の変貌に注目したい。

 
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