予約サイトコントローラ
岩手県花巻市にある大沢温泉は、近代和風の「山水閣」、築200年を超える「自炊部・湯治屋」、茅葺き屋根の「菊水舘」が美しい「曲り橋」で結ばれ、湯めぐりが売りの宿。山水閣にある高い天井と大きなガラス窓が印象的な「山水の湯」をはじめ、合計七つの湯を楽しめる。泉質はアルカリ単純泉。無色透明でやわらかい。客室から望む渓流や、月替わりで提供される本格会席膳なども堪能したい。
その同館では、鉄道情報システム(JRシステム)の予約サイトコントローラの新製品「らく通With(ウィズ)」を導入し、業務の効率化を図っている。
らく通Withは、旅行会社(リアル)と予約サイト(OTA)からの予約や在庫を一つの画面で確認でき、かつ、在庫も一括操作できる。OTAは料金管理も可能。予約通知情報は自動的に取り込まれるので予約サイトごとに確認をする手間がない。クラウドで提供するため従来必要だった専用パソコンが不要。インターネットが利用できる環境であれば、タブレット端末などからも確認ができ、出張先など場所を選ばずに利用できる。予約サイト巡回間隔も大幅に短縮し、オーバーブックのリスクを低減。各種の管理画面表示、検索速度も向上した。
以前は管理するサイトが少なかったため個別に管理していたが、サイト数が増えたため数年前にらく通を導入。昨年らく通Withに切り替えた。「スムーズに移行できた」と総括予約センター長の千田一心(ちだかずむね)氏。
「らく通は使いやすい。また、クラウド版になったことで、現在、三つの端末で動かせるようになって便利」と千田氏。「ハードの負担も減り、特に問題なく使えている」と評価する。