【インターネット徹底集客 228】WEB広告と費用対効果 アビリブ・プライムコンセプト取締役 内藤英賢


 少し前の話題であるが、世界の広告シェアにおいて、WEB広告がテレビ広告を初めて抜いたとして話題になった。各企業の広告におけるデジタル化は今後も進むと予想されており、宿泊業界においてもそれは例外ではなくなっている。

 一般的にWEB広告のメリットとしては、「小額でスタートできる」「細かなターゲティングがしやすい」「広告効果が可視化できる」という点が挙げられるが、実際の現場では、せっかくの「広告効果が可視化できる」という点がおろそかになっていることが多いので、できれば毎月、どんなに少なくとも半年に1回は投入した広告の効果を振り返ってほしいと思う。

 振り返るに当たって、そもそも、投入した広告がどのような目的をもって実施したのかを理解しておく必要がある。大別すると「集客のためなのか」「認知度を高めるためなのか」という2点になるので、その広告がどちらの属性で、その目的を達したかを見定める必要がある。「集客広告」であれば、どれだけの予約が獲得できたかというコンバージョン(CV)が重要な指標になるであろうし、「認知度アップ広告」であれば、表示回数やアクセス数の増加が指標になるであろう。

 そして、最近では「モバイル最適化されているか」というのも重要な指標である。いまやWEBアクセスの6割~7割がモバイルからとされている中で、その広告がモバイルを意識されていない設計であれば、大半のお客さまを切り捨てることになるので、その点は強く意識が必要である。また、5G時代に向けて、動画広告も今後はさらに増えると思うので、こちらも注目のポイントである。

 そろそろ次年度に向けて、広告予算の編成を行う施設も多いと思う。あるいは、昨年1年間とりあえず、いろいろな広告を出してみたなど、各施設でいろいろと事情は異なるであろうが、この時代において、WEB広告0円の施設も少数派であろうから、ぜひこの機会に一度総括してみてほしいと思う。効果が出ている広告は継続し、出ない広告は止めればよく、その辺の配分も自由に効くのがWEB広告のメリットである。

 (アビリブ・プライムコンセプト取締役 内藤英賢)

 
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