【インターネット徹底集客 309】WEB集客最前線(2023年夏の動向について) 内藤英賢


 2023年夏の予約状況について、分かっている範囲での概況について述べたいと思う。毎度であるが、お手元にカレンダーを用意して確認してもらいたい。

 今年も去年同様に比較的先行予約が堅調に動いている。そのような中で、今年のピーク日は8/11金~14月になると予想される。海辺のリゾート地を中心に同日程の動きが非常によいので、この4日間は売り上げの最大化を図るべきなので、単価設定には注意を払っていただきたい。

 次いで、やはりその前後の8/15火や8/10木の動きが堅調である。また今年は8/16水~19土の後半の方が8/6日~9水の前半よりも動きが良い傾向があるので、後半の日程には注意が必要である。

 さらに言うと、7/22土~8/28日まで幅広く夏休みの動きが活発化してきているので、予約状況が良い日はこまめにレートを上げるなどの努力がこの夏の売り上げの成否を分けると思われる。昨今の物価上昇により、残念ながら昨年と同じ単価と売り上げであれば営業利益は下がることを意味する。

 もう1点、今年の特徴はインバウンドが好調であるという点である。海外ゲストが多いエリアは先行でさらに予約が積み上がっているため、一層レートアップがしやすい状況となるであろう。ただし、注意が必要なのは海外からの大きな予約である(3連泊10名3室など)。このような予約が直前でキャンセルになると、ダメージを負うことになるので、注意が必要である。当然であるが、増えた予約の中身を見ることも大事である。

 さて、昨年どの宿も悩まされた人手不足については、今年も継続されることはほぼ確実である。理想通りに人手が確保できないことも想定して、夏休みの構成比をシミュレーションしておくことが大事である。1泊2食で○室○人(大型施設であれば、どのレストランで○室○人)、1泊朝食で○室○人、素泊まりで○室○人という具合に、売り上げとオペレーションが最大化する黄金比を出しておく必要がある。どの施設にとっても夏は最大の売り上げを確保すべき時なのでしっかりと準備をして臨んでほしい。

(アビリブ・プライムコンセプト取締役 内藤英賢)

 
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