【インターネット徹底集客 325】2024春休み~GWの動きについて 内藤英賢


 今号では春の予約動向とGWの動きについて述べたいと思う。まずは春休み(3月22日~)であるが、昨年は全国旅行支援の駆け込み需要(結局、4月以降も延長されたのではあるが、いったん3月末までとされていた)があり、さらにインバウンドの回復が後押しして、全国的に非常に活況であった。今年は全国旅行支援がないものの、春休みの予約状況は好調に推移している。さらにインバウンドであるが、こちらに関しては昨年をはるかにしのぐ来日者数が予想されており、春にインバウンドが活況なエリアは非常に好調に推移している状況である。

 日本人の予約は春休みが終わる4月2週目になると、比較的落ち着いてくるが、インバウンドが強いエリアはそこも補強してくれている状況である。昨年も述べたが、今後の観光地において海外のお客さまに選ばれるか否かは非常に大きな影響をもたらす。一方で選ばれたエリアでは、いわゆるオーバーツーリズムが課題として顕在化しつつあり、分散化が日本全体にとって望まれるところである。

 さて、話を元に戻すと続いてのポイントはGWである。今年のGWは2018年の時と似ているので参考にしていただきたいが、大きく分けると4月27~29日の3連休と、5月3~6日の4連休の2波に分かれている。まずは何といっても5月3、4日の2日間が突出した需要を誇っている。やや大げさに言えば、恐らく日本中が満室となるので料金レートは最高値を設定して、しっかりと利益を確保してほしい。続いて、4月27、28日の3連休の最初の2日間の動きが良い。ここまでは順当な予測が立つと思う。続いて動いているのが、5月2日、5月5日の順番であり少し意外である。ここ2日間のレートは注意深く見ていただきたい。高すぎると動きが鈍くなるし、安くしすぎるとあっという間に埋まってしまう日程である。そして、4月29~5月1日の3日間は全体的に動きが鈍いので、人気施設以外はいったん稼働優先施策を取ったほうが無難である。特に宿泊特化型ホテルは出張需要もないので、稼働優先策をおすすめする。

 例年のごとく例外はあるものの、全国の動きをお伝えしたので、参考になれば幸いである。

 (株式会社アビリブ・株式会社プライムコンセプト 内藤英賢)

 
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