貼って抗菌・抗ウイルス仕様に
タッチパネル研究所(東京都八王子市)はこのほど、「抗ウイルス・タッチパネル」を製品化した。同社が一般消費者843人を対象に6月に行ったアンケート調査によると、全体の約91%が「公共のタッチパネルに抗菌・抗ウイルス機能があった方が良い」と回答。「現在のコロナ禍の中、確実に衛生意識が高まっている」と指摘する。
旅館・ホテルでは、タブレット端末などを使ったチェックインシステムや、自動チェックイン機、館内や周辺案内を表示するデジタルサイネージなど、宿泊客がタッチパネルを操作する機会が増えている。これを抗菌・抗ウイルス仕様にすることを提案する。
抗ウイルス材料には、東京大学先端科学技術研究センターの研究成果に基づいて開発された抗ウイルスフィルムを使用。このフィルムを、宿泊施設内で使用されている既存のタブレット端末や、自動チェックインシステムなどのタッチパネル部に貼り付けて使用する。
抗ウイルスフィルムは、主成分である酸化銅が放出する電子がウイルスなどを攻撃し、不活化させる。同社によると、抗ウイルス性試験では99.99%の減少を、また、抗菌性試験でも99.9%の減少が確認されたという。
また、抗ウイルス加工を施すことでタッチパネル操作画面への指紋付着や映り込みの抑制、さらには機器本体の傷や汚れ防止といった副次効果も期待できる。
今回、観光業界を対象とし「タッチパネル用抗ウイルス保護フィルム無料提供キャンペーン」の先行開催を決定。「数量限定なのでお早めに問い合わせてほしい」と同社。
抗ウイルス・タッチパネルのイメージ