バイオコーティングの様子（上）とバイオウォーター
清掃業務の時間を大幅に短縮
1950年創業で、吹付塗装を主体とした精密・工業塗装を行う日研工業所（大阪市）は、抗菌・抗ウイルス・防カビ効果を持つ「バイオコーティング・バイオウォーター」の施工、販売を強化している。
96年の学童の集団食中毒が流行したことを契機に、塗料に抗菌剤を加えた研究に着手。その結果、高い効果と安全性がＳＩＡＡ（抗菌製品技術協議会）にも認証される「抗菌塗装」に結実した。
その技術を応用したバイオコーティングは、ガラス成分が95％のため、表面硬度と密着性が強い。液剤を塗り拡げる方法で、養生の必要がなく、効果を付与したい場所だけに施工可能。
1リットルで約80平方メートルのコーティングを実現。「抗菌効果も5年ほど持続するため、日々の清掃業務の時間を大幅に削減する」と同社。3月の発売から、病院、飲食店、ホテルなど、カウンターをはじめテーブル、イスやドアノブなどに施工した。
また、バイオコーティングの施工後に使うメンテナンス剤として開発されたスプレータイプのバイオウォーターを使って、「万全の態勢で宿泊客を迎えてほしい」と話す。
水が主成分のため、体にやさしく、無害。バイオコーティングと同じく抗菌剤のため、抗ウイルス、防カビ機能を持つ。
併せて、防菌・除菌・抗菌・防臭・消臭効果もあり、旅館・ホテルでは、浴場設備やエアコン周り、客室などの衛生管理に最適という。
ＳＩＡＡ認証のみならず、防災安全協会の「防疫製品推奨品」にも認証されている点も特徴。
バイオコーティングの様子（上）とバイオウォーター
