ゲスト向けの宿泊アプリ
ホテル・旅館専門の情報システム会社、タップは創業34年の老舗。PMS(ホテルシステム)ユーザー施設数は1千軒を超える。東京と沖縄に開発拠点を持ち、琉球大学に開設した「ホスピタリティサービス工学研究所」では、宿泊業におけるテクノロジー利活用研究も行っている。
同社は昨年8月、非接触型ソリューションのスマートPMS「tapAppli(タップアプリ)」を発表した。ゲストが自身のスマホ上で、予約、決済、チェックイン、ルームアサイン(客室の選択)、ルームキー発行、チェックアウト、電子レシートの受領までを完了できるアプリだ。
全国で30店舗の「東急ステイ」を展開する東急リゾーツ&ステイは、このタップアプリを今年1月に試験導入。フロントでの接触低減を実現した。
同アプリは、ホテル公式サイトで宿泊予約をしたゲストが対象。予約時に、同アプリをスマホにダウンロードして会員登録を実施。宿泊当日は、ホテル到着前にアプリでフロア図を見ながら客室を選択し、電子署名でチェックインができる。ホテル到着時は、アプリに表示されたQRコードをフロントの専用端末にかざし、抗菌処理済のカードキー(ルームキー)を受け取る仕組みだ。チェックアウトも客室内でアプリから完了。精算書はアプリのマイページにデジタルデータで送付される。ルームキーは客室に残してもフロントの精算機へ返却してもよい。
タップアプリでは、朝食券やフィットネスジムなどの付帯施設利用券をQRコードで発行する「スマートパス機能」や、レストランなどの「館内予約機能」、レストラン、大浴場などの混み具合をスマホに表示する「混雑状況可視化機能」も近日中に発表予定だ。
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