イノベーションによる復興を
Trip.comグループは、世界的なパンデミックが始まった当初から世界中の旅行者や提携パートナーを積極的に支援してきた。最初のパンデミック発生後、旅行者が十分な情報を得て安全を確保できるよう、WTTC(世界旅行ツーリズム協議会)と協力して「Safe Travel Protocols(安全基準と感染防止)」を導入し、さらに国境閉鎖や渡航制限に関する必須情報を共有する「新型コロナウイルスに関するインターナショナル・トラベラーズ・ガイド 」をローンチした。
海外への渡航が大幅に制限されるようになるにつれ、協力と革新なしにはパンデミックの荒波を乗り越えることはできないことが明らかになった。そこで当社では取り組みを導くための「Local Focus, Global Vision(ローカルフォーカス、グローバルヴィジョン)」戦略を打ち出した。この戦略により、世界各地の主要マーケットに注力し、ローカルユーザーの動向をしっかりと把握し続けることで、サービスをカスタマイズし、利用可能な機会を最大化できるよう取り組んだ。同時に、国境を越える移動の安全な回復を支援し、世界規模の旅行の復興をリードするという目標をグローバルに追求した。
また感染爆発後、「Travel On」イニシアチブを立ち上げ、重要な支援をパートナーに提供するとともに、旅行を可能にし、旅のインスピレーションとなるようなカスタマイズされた旅行プロダクトやサービスを展開した。さらにライブ配信も開始し、当初は中国マーケットのみだったものを、その後日本や韓国、香港、シンガポール、マレーシア、タイへと展開していった。これにより、顧客の認知度が高まり、フレキシブルなキャンセルポリシーのホテルパッケージの需要が喚起された。一連のライブ配信の反響が大きかったことで、家や国・地域にとどまる旅行者たちの間で旅の需要が高いことが証明された。加えて、旅に関するコンテンツが求められていることも明らかになったことで、この需要に応えるだけでなく、パートナーが独自のコンテンツの提供を強化できるようにするために、当社の役割をどのように構築していくかが焦点となった。
私たちはパートナーをサポートし、旅行に強い関心があり、可能であれば次の旅行を計画して実行したいと考えるユーザーをつなげる革新的な方法を模索し続けた。Trip.comグループはかねてから国、地域、そして自治体と密接に協力してキャンペーンを展開しており、昨年は旅を喚起し、旅行業界を支援する協力パートナーや機会を探し求めた。その一環として、全国の旅行プロダクトの割引を提供するGo Toキャンペーンを支援した。また東京都とも継続的に協力して「もっとTokyo」ステイケーションキャンペーンを実施したことにくわえ、各県内で独自にホテル予約の割引を提供する鹿児島県や山梨県とも協力し、ステイケーションキャンペーンも実施した。
ライブ配信の成功を基盤にライブ配信ショー「Trip.com LIVE」をグローバルに展開したことで、パートナーがユーザーと繋がり、新型コロナウイルスの時代に沿ったプロダクトを提供する新しいチャネルが開拓された。パートナーをさらにエンパワーするために、パートナーが専用ページでユーザーに最新情報を共有したり、独自のライブ配信やプロダクトの紹介、フォロワーと交流したりすることができる、新たなコンテンツマーケティングチャネル「Star Hub」もローンチした。
またTrip.comグループは、日本にまつわる体験の需要が世界的に高いことを認識しており、パートナーと提携し、グローバルなショッピングポータル上で、日本のプロダクトをオンラインで購入できるようにして収益を生み出すとともに、旅の目的地への関心を促した。さらに、パンデミックによって生まれた旅の動向や顧客の期待に関するパートナー向けのトレーニングを行い、旅の回復に備えられるような支援を行った。
Trip.comグループはグローバルに展開するOTAのリーディングカンパニーとして、革新的なソリューションをもって旅行の復興をサポートし、促進することに取り組んでいる。世界規模で協力する取り組みと、より効果的な対策を通じて、近い将来にはグローバルな旅行が可能になるであろうと、私たちは楽観的に考えている。それまでの間、当社はパートナーと協力して旅行者を惹きつけ、次の旅へのインスピレーションを提供し続けていくつもりだ。