ツーリズムEXPOジャパン(TEJ)の基調パネルディスカッションが9月26日に行われた。観光に関するマーケティング・ソリューションなどを提供しているコネクトワールドワイド・ジャパン代表取締役のマージョリー・デューイ氏をモデレーターに、国内外の観光関係者4人のパネリストが登壇。「観光交流人口の拡大」をテーマとして、地域の持続可能性を高める観光の重要性、オーバーツーリズムへの対応、交流を軸に地域が抱える課題を解決する事業展開などについて意見交換した。
JTBの山北氏(右)とETCのサンタンデール氏
鶴雅リゾートの髙田氏(左)とさとゆめの嶋田氏
パネリストの1人、さとゆめ代表取締役CEOの嶋田俊平氏は、山梨県小菅村の分散型ホテルの事業創出を手掛けるなど、地域を活性化するデスティネーション開発に取り組む。「さとゆめでは、世界遺産や有名な寺社があるというような地域ではなく、名もなき地域を目的地にしようとしている。それらでは地域の課題こそが観光資源になる。例えば、空き家や無人駅といった課題を解決しようとする住民の姿や頑張りが人々を感動させ、そのストーリーに参加したいという思いが旅の目的になる」。
会員向け記事です。