国土交通大臣賞に愛知県、産業経済大臣賞にナビタイムジャパン
日本観光振興協会、日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)は、ツーリズムの発展・拡大に貢献した国内・海外の団体、組織、企業、個人の持続可能で優れた取り組みを表彰する「第8回ジャパン・ツーリズム・アワード」の各賞を決定した。今回のアワードの応募件数は119件(国内・訪日領域105件、海外領域14件)。
「国土交通大臣賞」には愛知県が、「経済産業大臣賞」にはナビタイムジャパンが選出。「観光庁長官賞」は、国内・訪日領域から2団体、海外領域から1団体が入選した。表彰式は開会式に続いて行われる。
「国土交通大臣賞」を受賞した愛知県(国内・訪日領域)の「愛知県『休み方改革』プロジェクト」は、観光需要の平準化を進める上で、県が主導して休暇改革を打ち出した点が高く評価された。他の都道府県でも同様の施策を始めている中、愛知県はその先駆者として、「学ぶ+休暇=ラーケーション」という概念を創出。経済界・労働界・教育界が一体となって改革に取り組んでいる点が観光業界から期待されている。
「経済産業大臣賞」を受賞したナビタイムジャパン(国内・訪日領域)の「訪日外国人向け観光ナビゲーションサービス『Japan Travel by NAVITIME』(インバウンド)」は、日本特有の交通事情を考慮した情報や、旅のすべての要素をシームレスにつなぐサービス。旅行プランのみならず、データも取得でき、広域観光にも大きく寄与している点が注目された。2013年からサービスを提供し、チケット予約で13言語に対応するなどアップデートを重ね、一つのアプリで完結すること、データ活用によりさらなる展開可能性が期待できる点も高く評価された。
これらに加え、「観光庁長官賞」は、国内・訪日領域から2団体、海外領域から1団体が入選。
国内・訪日領域は、越前市観光協会の「伝統産業の未来を切り拓く 産地事業者と協働した『トップ層』誘客への挑戦」と、扉ホールディングスの「古民家再生で持続可能な観光地域づくりへ!地域共創ウェルネスツーリズム」が受賞した。
海外領域は、カタルーニャ観光局の「National Commitment to Responsible Tourism/責任ある観光へのカタルーニャ州の取り組み」が受賞。
また、「実行委員長特別賞」には、Saudi Red Sea Authority(海外領域)の「Environmental Protection of Coastal Tourism」が、「UNTourism特別賞」には、南三陸町観光協会(国内・訪日領域)の「未来を育む学びのツーリズム事業」と、沖縄観光コンベンションビューロー(国内・訪日領域)の「エシカルトラベルオキナワ」が選出。
学生が選ぶジャパン・ツーリズム・アワード」にも1団体、「審査員特別賞」に16団体、「入賞取組」として13団体が選ばれている。