【データ】「出張ビジネスマンのホテル利用実態調査(Aカードホテルシステム調べ)」で、旅館利用の決め手は「大浴場」「料金」


 全国で独立系ホテルのキャッシュバックポイントカード運営を手掛けるAカードホテルシステム(東京都千代田区)は、同社が運営する「Aカードホテルネットワーク」の会員に「出張ビジネスマンのホテル利用実態」に関するアンケートを実施した。

 回答者の中心は30~50代の男性会社員だった。業種は「製造業」が3割を占め、職種は「営業・販売」が26・3%でトップ。「技術開発・設計」(10・1%)、「製造・生産・品質管理」(8・2%)と続いた。役職は一般クラスが23・4%と一番多いが、経営者クラスも10・9%を占めた。年収は500~600万が一番多い15%。加重平均では586万円となっている。

 出張ビジネスマンの行動パターンも明らかに。「夕食はどこでとるか」「お酒はどこで飲むか」という問いには、「ホテル近隣の飲食店」が約6割と半数以上を占めた。周辺飲食店マップなど、ホテルフロントで分かりやすい案内は喜ばれそうだ。一方で、朝食については「ホテルのレストランで食べる」が約7割を占めており、朝食の内容や設備への投資は、ホテルの評価を上げる効果が見込めそうだ。

 ビジネスホテル以外での利用も聞いた。旅館利用については「利用する」と回答した人が22・9%で、「今後利用したい」が6・5%だった。温泉地・リゾート地が出張先となった場合、仕事後はよりリラックスしたいと考え、旅館を選択する人が多いことがうかがえる。旅館を利用する、と回答した人の中でその決め手を聞いたところ「大浴場」が30・1%と一番多かった。「料金の安さ」(24・8%)、「食事」(19・5%)、「駐車場」(9・5%)、「サービス」(9・2%)と続いた。

 その他の宿泊施設での出張利用も聞いた。カプセルホテルは「出張で利用したことがある」が20・9%だった。「近年のホテル宿泊費の高騰や、新しいタイプのカプセルホテルが増えたことが利用を後押ししているのではないか」とAカードホテルシステム。

 「民泊」利用の問いには「利用したことがある」がレジャー利用では6・5%だったのに対して、出張利用の場合は2・4%に留まった。勢いを増す民泊だが、出張利用では浸透していないことが分かる。

 今回のアンケートは、6月26日~7月3日の1週間、会員約80万人を対象にインターネットにより実施し、3611人の回答を得た。

 Aカードは、ポイント還元が現金で行われるなど、画期的なポイントシステムが注目されているサービス。加盟ホテル・レストラン数は8月23日時点で476店舗。



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