【データ】「脱マスク」と生活者の外出意向に関する調査


観光事業者の感染対策緩和「予定なし・検討中」8割超 慎重な姿勢貫く

 アソビューは3月1日、「脱マスク」と生活者の外出意向に関する調査の結果を発表した。

アソビュー株式会社(所在地:東京都品川区、代表執行役員CEO:山野智久、以下、当社)は、新型コロナウイルス対策のマスク着用を3月13日(月)より屋内外を問わず個人の判断に委ねる政府の方針を受け、アソビュー!会員 6,902名に対して調査を実施いたしました。春休みシーズンとともに到来する「脱マスク」と、生活者の外出意向に関する調査結果を発表いたします。
また、今回は当社の各サービスを利用する観光事業者535件にも運営方針調査を実施。進む「脱マスク」化を受けた事業者の最新状況をお知らせいたします。

 

  • ◆調査結果トピックス

[生活者]
・脱マスク、6割超が外出意向「変化なし」。2割超が外出意向「高まる」と回答。
・観光施設では屋内外問わず「マスク着用する」派多数。アウトドアアクティビティのみ「マスク外す」回答が「マスク着用する」を上回る結果に。
脱マスクの外出「不安」4割で最多、「不安はない」3割を上回る結果に。「嬉しい・楽しみ」は2割に届かず。
[観光事業者]
約半数が「お客様のマスク着用ルールを緩和する」と回答。うち7割が、屋内外を問わずマスク着用を個人の判断に委ねると回答。
従業員のマスク着用緩和「予定していない」「検討中・分からない」が7割超
感染対策緩和「予定していない」「検討中・分からない」が8割超。消毒液・パーテーションの設置、換気、共用部消毒は継続実施で緩和には慎重な姿勢。理由は「安心・安全な環境提供のため」

  • ◆総評

今回の調査では、マスク着用ルール緩和が生活者の外出意欲を刺激する影響は低く、生活者の多くはこれまで同様外出時にマスクを着用する傾向が高いと推測できる結果となりました。生活者の中には外出意欲の変化や低下こそないものの、脱マスクが進む社会を不安視する層が4割外出先では「屋内外を問わずマスクをする」層が過半数を占めることから、感染対策の一環として引き続き「マスク生活」を送る人が多いことが伺えます。

観光地では3月13日以降、お客様に対するマスク着用の呼びかけは緩和・撤廃が進む見込みです。しかし、春休みやゴールデンウィークを控える現段階では、従業員のマスク着用やその他感染対策の緩和は「予定していない」「検討中」の回答を挙げる事業者が7割以上を占めており、慎重な姿勢であることが伺えます。脱マスクにあわせ、お客様に協力を促すような「検温」「ソーシャルディスタンス確保の呼びかけ」は緩和・撤廃の傾向にありながら、事業者努力による「消毒液・パーテーションの設置」「換気実施」等は継続傾向にあり、ここにも事業者のコロナ感染リスクに対する慎重な姿勢が表れていると考えられます。

  • ◆調査詳細[生活者]

・脱マスク、6割超が外出意向「変化なし」。4人に1人が外出意向「高まる」と回答。
マスク着用ルールの緩和によって「外出・お出かけの意向に変化があるか」の問いに対して「変化がない」との回答が66%を占め、26%が「さらに外出したくなる」と答えました。世代別では、特に10代が「さらに外出したくなる」と答える傾向、50代・60代が「外出意欲に変化はない」と回答する傾向が他世代より高いことが分かりました。

・観光施設、屋内外問わず「マスク着用する」派多数。アウトドアアクティビティのみ、「マスク外す」が「マスク着用する」を上回る結果に。
外出先でのマスク着用意向に関する問いに対しては、「観光施設の屋外・屋内」「インドアアクティビティの体験中」いずれも「マスクを外す」の回答が「マスクを着用する」との回答を下回る結果となりました。特に屋内・室内では屋外に比べてその傾向が高く、密閉空間での「マスク着用」意識は依然として高いことが伺えます。空の下で楽しめるラフティング、アスレチック等のアウトドアアクティビティ体験中のみ「マスクを外す」との回答が、「マスクを着用する」を上回る結果となりました。

・脱マスクの外出「不安」4割で最多、「不安はない」3割を上回る結果に。「嬉しい・楽しみ」は2割に届かず。
マスク着用ルール緩和以降の外出に関する心情調査では「不安」と回答したのは全体の4割を占め、「不安はない」と回答した3割を上回る結果となりました。前向きに「嬉しい」「楽しみ」と回答したのは15%と、「不安」40%の半数以下となりました。「嬉しい」「楽しみ」の回答傾向は10代・20代に高く70代のみ「不安はない」の回答が他回答を上回る結果となりました。

  • ◆調査詳細[観光事業者]

・約半数が「3月13日以降にお客様のマスク着用ルールを緩和する」と回答。うち7割が、屋内外を問わずマスク着用を個人の判断に委ねると回答。
「3月13日以降お客様のマスク着用ルールの緩和・撤廃をするか」という問いに対し、「する予定」の回答が45%を占めました。次いで「分からない・未定」の回答が42%、「緩和・撤廃する予定はない」との回答は13%でした。「緩和・撤廃する」と回答した事業者のうち、屋内外問わず緩和・撤廃する」と回答したのは82%うち10%が、声を発さない、十分な距離の確保するなどの条件を設定すると答えました。屋外は緩和するものの、屋内のみ引き続きマスク着用を推奨すると回答したのは13%となりました。

 

・従業員のマスク着用緩和「予定していない」「検討中・分からない」が7割超。
「従業員に対してマスク着用ルールの緩和・撤廃をするか」という問いに対しては、「検討中・分からない」が最多の42%、「緩和・撤廃をする予定はない」との回答が32%となりました。従業員のマスク着用ルールを「緩和・撤廃する予定」と答えたのは26%に留まり、事業者側の「脱マスク」はまだ先であることが分かります。

従業員のマスク着用ルール「緩和・撤廃する」と回答した事業者のうち、「屋内外問わず緩和・撤廃する」と回答したのは82%。うち12%はマスク着用の緩和・撤廃に条件を付けると回答し、条件の内容は「ソーシャルディスタンスの確保」が最多となりました。「屋外は個人の意向に委ねるものの、屋内のみ引き続き着用を推奨する」と回答したのは約1割となりました。

・マスクとあわせて感染対策緩和「予定していない」「検討中・分からない」が8割超。消毒液・パーテーションの設置、換気、共用部消毒は継続実施で緩和には慎重な姿勢。理由は「安心・安全な環境提供のため」。
調査時点(2月時点)で行っていた感染対策の緩和については、「分からない・検討中」が43%と最多。「緩和・撤廃をする」「緩和・撤廃をしない」の回答はそれぞれ約3割弱を占め、方針が分かれる結果となりました。
緩和・撤廃する項目としては、先に挙げた「マスクの着用推奨・徹底(ゲスト、従業員ともに)」「検温の実施」「ソーシャルディスタンス確保の呼びかけ」が上位となり、一方「アルコール消毒液・パーテーションの設置(手指消毒の呼びかけ)」「換気の実施」「共用部(モノ・箇所)の消毒」は引き続き継続する項目として挙げられました。これらを継続する理由は「安心・安全な環境の提供」の回答が6割以上を占め、安心して遊べる環境の提供をしたいという事業者の意図が分かりました。

 

  • ◆調査概要

調査対象:

①アソビュー!会員 6,902名
②アソビューのレジャー業界向けDX推進SaaS「ウラカタシリーズ」を利用 または 遊びの予約サイト「アソビュー!」の掲載がある観光・レジャー・文化施設の運営事業者 535件
調査方法:インターネット
調査期間:2023年2月16日~21日

 


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